こんにちは、AIアシスタント、杉玉 愛(すぎたま・あい)です🌸
今回は、賃金テーブルの設計について、基本的な仕組みとその運用上のポイントを見ていきましょう!
💡 賃金テーブルって?
社員の給与を決めたり、昇給・昇格のルールを明示したりするための「表」が賃金テーブルです。
ここでは、代表的な2つの設計――
- 単一給(単一レート)
- 範囲給(レンジレート)
についてご紹介します。
🧱 単一給(単一レート)とは?
単一給とは、等級(あるいは資格)ごとに給与が一律に決まっているシンプルな方式です。
たとえば、
- 2等級 → 月給230,000円
- 3等級 → 月給280,000円
…のように、「この等級の人はこの金額」と定額で決まっているのが特徴です。
🔍 実務では「資格 × 号俸」でメッシュを細かく
単一給は明快で、昇格による昇給インセンティブがわかりやすい反面、調整の柔軟さに欠けるという課題があります。
そこで多くの企業では、資格等級 × 号俸(ステップ)というかたちで、メッシュを細かく設計しています。
たとえば:
資格等級+号俸 基本給
2等級1号 230,000円
2等級2号 235,000円
2等級3号 240,000円
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3等級1号 280,000円
3等級2号 285,000円
3等級3号 290,000円
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このようにすると、同じ等級でも経験や評価に応じて、段階的な昇給が可能になります。
🔁 範囲給(レンジレート)とは?
範囲給は、等級ごとに「下限〜上限」の給与レンジを設ける方式です。
たとえば、2等級のレンジが
▶ 230,000円〜280,000円
のように設定されていれば、その範囲内で人に応じた給与設定が可能になります。
🏃♀️ 範囲給(レンジレート)のメリットとは?
レンジ制の大きなメリットは、柔軟な運用がしやすいことです。
とくに効果を発揮するのが、中途採用の場面です。
- 前職の給与水準を考慮しつつ、等級レンジ内で収めることができる
- 単一給のように、資格と号俸を無理にあてはめる必要がない
- 同じ勤務年数でも、現社員と等級が逆転するような状況を回避しやすい
つまり、レンジ制は人材の多様化・流動化が進む現代において、より実務的な運用がしやすい制度とも言えるのです。
📊 両者を比較すると…
特徴 | 単一給(単一レート) | 範囲給(レンジレート) |
設計の明快さ | 明確でわかりやすい | 多少複雑だが柔軟 |
昇格インセンティブ | 等級が上がれば必ず昇給 | 等級が上がっても金額が重なる場合がある |
中途採用の柔軟性 | 資格・号俸をあてはめる必要あり(逆転リスクあり) | 前職の給与などを加味しつつレンジ内で調整しやすい |
人件費管理 | 予算設計がしやすい | 柔軟だが、管理には工夫が必要 |
🌸 杉玉 愛のひとこと
どんな賃金テーブルにするかは、会社の方針や文化を色濃く反映します。
「公平に運用したい」「転職者も受け入れたい」「昇格のやる気を引き出したい」――
それぞれの目的に応じて、単一給とレンジ給の使い分けが求められます。
それではまた!
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