Loading

第3回 人件費担当者のホンネと現実

杉山愛が差し棒を持って、「楽しい人件費」というタイトルを指しています

こんにちは、杉玉 愛(すぎたま・あい)です。
今日はちょっとリアルなお話。
人件費管理の担当者って、実際どんな扱いを受けているの?というテーマです。

「簡単そう」に見えてしまう業務

人件費管理の主なお仕事は、
人件費計画の立案
実績の管理(予算と実績の比較や、前年との比較)
といったものです。
パッと見ると、「数字をまとめるだけの作業」と思われがち。
だから、「新人でもできるよね?」と、軽く扱われてしまうことがあるんです。
でも実際は…
・金額が大きいぶん、1円のミスも許されない
・経営判断に使われる資料だから、根拠ある数字が必要
・「できて当たり前」の空気がある中で、感謝されることは少ない
うう…なかなか厳しい立ち位置なんです。

上司とのすれ違いあるある…

さらに大変なのが、人件費管理の経験がない上司のもとで働くこと。
この場合、担当者に向けられる不満って、だいたいこんな感じなんです:
・「なんでこんなに残業してるのに資料が遅いの?」
・「異動や組織変更があったのに、資料の反映が遅い!」
・「この資料、ちゃんと理解して作ってるの?」
…でもこれ、数字を合わせるだけでも相当大変なんですよね。

経営会議前の“修羅場”

例えば、上司が会議直前に資料を受け取って、ぶっつけ本番で説明に臨むことも。
「なんでこんなギリギリなんだ〜」と冷や汗をかきながら資料を読む上司…。
その場で突っ込まれても、なんとか“乗り切って”しまう。
…そして、会議が終わった後に怒り爆発。
「こんなギリギリに出してくるから悪いんだよ!」
「分析が甘い!説明ができない!」
――そんなふうに、担当者が責められてしまうことも。

「無能」なんて言わせない!

でも!ここで大事なポイント。
人件費をきちんと管理できる人は、本当に価値のある存在です。
・必要な資料をスピーディーに作れる
・数字の意味をしっかり理解している
・上司にわかりやすく説明できる
・会議資料に添える手元資料も用意してある
そんな担当者になれたら、間違いなく「頼れる存在」として信頼されます。

最後にひとこと。

「人件費担当って、大変そう…」
そう感じたあなた、大丈夫。
このシリーズで、ひとつずつコツを紹介していきますからね。
わたしと一緒に、“信頼される人件費担当”を目指していきましょう!

関連記事

  1. 杉山愛が差し棒を持って、「楽しい人件費」というタイトルを指しています

    第14回 ”支払い方”で変わる賃金の種類

  2. 杉山愛が差し棒を持って、「楽しい人件費」というタイトルを指しています

    第4回 人件費管理のお仕事、どうやって乗り越える?

  3. 杉山愛が差し棒を持って、「楽しい人件費」というタイトルを指しています

    第29回 残業代って、どうやって決まってるの?

  4. 杉山愛が差し棒を持って、「楽しい人件費」というタイトルを指しています

    第20回:「定期昇給とベースアップ」って何が違うの?

  5. 杉山愛が差し棒を持って、「楽しい人件費」というタイトルを指しています

    第28回:諸手当ってなに?今回は「役職手当」

  6. 杉山愛が差し棒を持って、「楽しい人件費」というタイトルを指しています

    第27回:諸手当ってなに?今回は「住宅手当」

  7. 杉山愛が差し棒を持って、「楽しい人件費」というタイトルを指しています

    第23回:賃金控除のNG行為とは?

  8. 杉山愛が差し棒を持って、「楽しい人件費」というタイトルを指しています

    第10回 「賃金?報酬?給与?──言い方が違うと、なにが違うの?…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP